躍進会議、その裏で
〜伝え役の「志事」の現場〜
文・結城 貴暁(ビスタワークス研究所・伝え役)

 毎回、数多くのドラマが生まれる躍進会議ですが、その頃私は高知を離れ県外を飛び回っておりました。会議の紹介は他のスタッフにお任せして、私が当日どこで何をしていたのか、また日頃どんな志事をしているのかもあわせてご紹介いたします。


 その日、私が訪れたのは長野県松本市で『唯一無二のお店づくり』に挑戦されている、松本マツダオートさんです。上質感が漂いながらも、人の温もりと活気が感じられるショールーム。社屋移転時にネッツ南国から着想を得て、社員の皆さんで議論を尽くして創り上げられたという空間は、本当に素敵なものでした。今回は同社の若手社員の皆さん向けに「克己塾」を開催。「目的と目標」「内発的動機づけ」などについて、ともに学び合います。また終礼や店頭ミーティングにも参画させていただき、皆さんの向上心と熱心さに圧倒されました。これからは若い人財が輝く組織でなければ、存在意義はありません。先輩や上司から見れば若手の成長過程は遠回りのように思え、つい親心で最短距離や最適な方法を助言してしまいたくなるものですが、次の世代を担う若手自らが考え行動する環境を整え、結果も含めた全てを見守り受け入れる、それこそがイキイキ働く社員を育てる近道だと私は思います。若手社員もベテラン社員も、組織を想う気持ちは同じ。互いに助け合える和気あいあいとした関係性が築けてこそ、この激変の時代も乗り越えられる強い組織になると考えます。微力ながら、私も同社の躍進に少しでもお役立ちできれば幸いです。(ビスタワークス研究所かわら版23号より)